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*あらすじ*
目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森の
ことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。
学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島
へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた『過去』の闇。
旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか…?
華麗にして「美しい謎」、恩田陸の全てがつまった最高長編。
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*情報*
2001年12月 講談社にて刊行。
2006年04月 講談社にて文庫落ち。
このミステリーがすごい!2002年度版 第14位
「三月は深き紅の淵を」の第四部で冒頭のみ予告された作品の長編化。
恩田氏はこの作品で「物語の幕を閉じる」コツを掴んだという。
「麦の海に沈む果実」も必読。
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*書籍*
もう一つのあとがきがコチラに掲載されています。
↓
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※オマージュリンク※
雑誌ダ・ヴィンチにて恩田陸監修の下、作られた「恩田陸を2倍楽しむための」オマージュリンク。
「三月は深き紅の淵を」で触れられたとおり、本書の構想の原点には「アレキサンドリア・カルテ
ット」がある。思惑を抱えた4人の人生の軌跡が、思わぬ形で交わる小説の形式は恩田小説の原点
と言ってもいい。
(記事一部抜粋)
タイトルはこのアルバムの中に入っている曲名から。
ロレンス・ダレルの「アレキサンドリア四重奏」は現在絶版本。
「ジュスティーヌ」「バルタザール」「マウントオリーブ」「クレア」からなる4部作。
舞台はエジプトのアレキサンドリア。四人の男女のそれぞれの視点から一つの出来事を描き出す
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*映像化*
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