−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*あらすじ*
耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。
時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。
ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子。
なごやかな会話は、謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。
はたして時子は、自殺か、他殺か―?気鋭が贈る、長篇心理ミステリー。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*情報*
1999年11月 徳間書店より単行本刊行。
2002年09月 徳間文庫化。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*書籍*
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
※オマージュリンク※
雑誌ダ・ヴィンチにて恩田陸監修の下、作られた「恩田陸を2倍楽しむための」オマージュリンク。
饒舌なおしゃべりと意地の張り合い。4人の女性が二人ずつ接近しては離れての繰り返し。
少女小説の名作「若草物語」はそうした賑やかな作品である。
「細雪」は緊迫する世情とは無関係に生きる四姉妹が事件のない日常をただ生きるだけのゴシップ
小説。この二つが「木曜組曲」の根底にある。
そこにアガサ・クリスティーが得意とする「記憶の殺人」テーマが絡められている。
(記事一部抜粋)
大阪・船場の旧家を舞台に、四人姉妹がそれぞれに織りなすドラマと、さまざまな人間模様を関西
独特の風俗の中に香り高く描く名作。
南北戦争時代のアメリカ合衆国。従軍牧師として戦地にある父親不在の家庭を、メグ、ジョー、ベス、
エイミーの4姉妹は賢い母親と隣人の善意に助けられながら、失敗をのりこえ、支えていく。
米国家庭小説の金字塔。再刊。
これこそ望んでいた家だわ!とグエンダは思った。ディルマスで見つけた小さなヴィクトリア朝風の
売家。ニュージーランドから来たばかりの若妻はその別荘をすでに隅から隅まで知っているような気
がした。そして、家の中の階段をおりかけたとき、いい知れぬ恐怖が体をかすめた。
家には幽霊が出るのでは、あるいは誰か亡くなった人がいるのでは?
部屋の戸棚の中から現われた古い壁紙を見て、彼女はさらに動揺した。この古い壁紙の模様をなぜわ
たしは頭に想い描くことができたのか…。
回想の中の殺人を今に甦らせるミス・マーブル最後の事件。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*映像化*
鈴木京香、原田美枝子、富田靖子など、豪華女優陣が共演したミステリー娯楽作。
謎の薬物死を遂げた女流作家・重松時子を偲び、毎年5人の女たちが時子の館に集っていた。
そして今年、彼女たちの元にある告発メッセージが添えられた謎の花束が届く。
木曜組曲公式サイト
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|